最初に整えるべき家計の基盤(固定費・保険・生活防衛資金)

資産運用の成否は「何を買うか?」よりも
「どんな家計状態で始めるか?」
で8割決まります。

だからこそ、まず整えるべきは“家計の基盤”。
この基盤づくりができると、無理なく・ストレスなく・自然と資産が増えていきます。

では、その基盤づくりとは具体的にどんなことなのか?
3つのステップで見ていきましょう。


■ ステップ①:家計の“見える化”(棚卸し)

あなたは、自分の家計の全体像を把握できていますか?

  • 毎月いくら使っている?
  • どんなものにお金が流れている?
  • 気づいたら消えているお金はない?

これを把握しないまま投資を始めると、「お金が足りない…」と途中で挫折してしまいます。

まずはすべての支出を書き出し、以下の3つに分類します。

  1. 絶対必要なもの(家賃・食費・保育園など)
  2. あると便利なもの(車、スマホプラン、保険など)
  3. なくても困らないもの(サブスク、趣味の出費など)

もっとも見直し効果があるのは②と③です。
ここを最適化するだけで、毎月1〜3万円は生まれます。


■ ステップ②:保険を“整理”する

多くの家庭では、保険が複雑化しすぎています。

  • 過去に勧められたままの保険
  • 内容を理解していない保険
  • 手厚すぎて逆にお金が減っている保険

保険は“安心を買う”ためのものですが、
加入しすぎるとかえって家計の負担になることがあります。

基本はこの3つだけで十分です。

  • 掛け捨て生命保険
  • 火災保険
  • 自動車保険(必要な家庭のみ)

これだけで家計がスッと軽くなります。


■ ステップ③:生活防衛資金を用意する

生活費3〜6ヶ月分の現金を確保することは、家計のバランスを保つ最も大切なステップです。

これがあることで

  • 急な出費
  • 仕事の変化
  • 家族のトラブル

に対応でき、安心して資産運用を続けられます。

この“安心感”こそが、資産運用を長く続けるための最大の武器です。


■ 家計の基盤づくりは「資産運用を成功させる準備運動」

資産運用は走ることではありません。
家計の基盤づくりは、そのためのウォーミングアップです。

この準備運動をしっかりしておくことで、
あなたの資産形成は自然とスムーズに進み、「気づいたら貯まっていた」という状態になります。